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俊哉先生、生徒に開幕戦出場誓う

教壇に立ち、授業を進める名古屋MF藤田
教壇に立ち、授業を進める名古屋MF藤田

 6年3組! 俊哉先生~--名古屋MF藤田俊哉(36)が2月29日、かわいい生徒たちに8日の京都との開幕戦(豊田ス)出場を誓った。左足首を痛め別メニュー調整が続いているが、名古屋市立港楽小学校でJFAこころのプロジェクト「夢の教室」の「夢先生」として教壇に立ち「みんなからパワーをもらった。足も早く治る」とプロ15年目のシーズン開幕を前に、気持ちを新たにした。

 教壇に立った藤田先生は、夢を持ち続けることを伝えた55分間の授業の最後に、自らにも言い聞かせるように語り出した。

 藤田先生 実はいま、ケガしてるんだ。チームと一緒に練習できていないんだ。でもきっとこのケガも治って楽しくサッカーができるようになる。逆にみんなからパワーをもらった。足も早く治るよ。

 鹿児島・指宿キャンプ終盤2月6日の練習試合中に左足首を痛め離脱。軽症と診断されたが、回復に手間取り別メニュー調整を続け、もうじき1カ月になる。合流は開幕直前の週明け3日の見込みと復帰のメドは立ったが、激しい中盤のレギュラー争いで大きく後れを取り、厳しい状況に置かれている。

 そんな苦境で舞い込んだ「夢先生」の仕事。筑波大入学当時はJリーグ創設前で「体育の先生になろうかとも考えていた」という上、私生活では2人の子どもの父親でもある。リハビリと練習の合間を縫って準備を進め「とにかく大好きなことを、思い切りやってほしい」という思いを伝えたが、逆に生徒から力をもらう結果になった。

 かわいい教え子と別れ、帰路につくと「(早期復帰)宣言したから、とにかく頑張んなきゃいけないよね。(メンバーを)決めるのは監督だけど、当然開幕に向けて準備をするよ」と決意を口にした。

 慣れない先生役を話術を生かしてほぼ完ぺきにこなしたが、感想は「あらためて自分にはサッカーが向いている、サッカー選手だなと思った(笑い)。サッカーを突き進めばいいと、新しい発見があった」。J1史上最多の411試合出場を誇るJリーグ選手協会会長が、この日は先生として、プロ15年目のシーズンに臨む覚悟を新たにした。【八反誠】

○…藤田はスーツ姿で6年3組26人を前に、教壇に立った。実際に名古屋が試合前のミーティングで使用している白い用紙を準備して、黒板に張り授業を進めた。紙には「大好きな事、楽しい事=パワーの源」と書いてあり、自身が小学校4年からサッカーに没頭し、日本を代表する選手になった軌跡にも触れた。「将来には無限の可能性がある。突き進んで欲しい」と好きなことに熱中し継続する大切さを説き、熱いメッセージを送った。

 ◆こころのプロジェクト 日本サッカー協会がいじめ自殺、不登校などが問題となる中「子供たちの心の成長に貢献したい」と行政、Jクラブなどの協力を得て07年にスタートさせた。当初は首都圏で開催したが、同年10月から全国展開。現役サッカー選手、OBらを「夢先生」として小学校へ派遣し、授業を行っている。名古屋からは藤田が初めて先生を務めた。夢先生は他競技からも招く。

[2008年3月1日9時50分 紙面から]

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