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6年ぶりの開幕連勝!G8の秘密に迫る

- 体力測定で軽快に走り続ける名古屋MF山口
J1名古屋は6年ぶりに開幕2連勝と好発進した。第2節を終え、実に1261日ぶりにリーグ首位に立っている。原動力は心臓部となる中盤の充実。前線への効果的な飛び出しをみせる象徴的存在、MF山口慶(23)の高いパフォーマンスを13日に行った体力測定のデータも証明。山口を軸に好スタートを切った名古屋の秘密に迫る。【取材・構成=八反誠】
愛知・豊田市内の練習場で行われた13日のトレーニングに、首位に立つ名古屋の秘密を解き明かすヒントがあった。主力選手に対し行われた間欠性持久力を測定する「YO‐YO(ヨーヨー)テスト」。20メートルのシャトル・ランを、スピードを上げながら制限時間内にどれだけ走ることができるかを測定。トップに立ったMF山口は、クラブ記録に並ぶ1880メートルを走破した。
同テストはジーコ監督時代の日本代表も導入。当時、代表レベルの選手でもトップは約1500メートル。山口の充実ぶりは一目りょう然だろう。名古屋のコンディショニングアドバイザーを務める龍谷大の長谷川裕教授(50)は「これ以上は要求できない程のレベル。欧州の一流選手並みの数値」と話した。
同教授によれば、間欠性持久力とは「激しい動き、短いスプリントを繰り返すスタミナ」のことで「スペースに飛び込む動きなどに直結する」という。2列目からの飛び出しで前線に絡み、攻撃に厚みを与え、開幕2連勝に貢献した山口の動きそのもの。90分間、質の高い動きを続けられていることが裏付けられた。
山口 動けているなとは思う。今年は2トップ(昨季は3トップ)なんで、前線に飛び出して絡んでいくことを意識している。ただ、走るだけじゃなくて相手を崩せるように動きの質も求めてやっていかないと。
もともと守備で労をいとわず相手の攻撃の芽を摘む動きには定評があった。そんな山口の攻撃意識が高まったのは、すぐ後方に1ボランチで構えてバランスを取るMF藤田の存在も大きい。山口の左に位置する韓国代表MF金も開幕から2戦2発と得点能力を開花させつつある。今季導入した「3-5-2」システムで逆三角形の中盤中央の配置の妙も見逃せない要素だ。
4日の開幕戦では「考えて走る」日本代表オシム監督が育てた千葉にも走り勝ち、相手の足が止まった後半に2点を奪ってとどめを刺した。山口を筆頭に、主力の測定データは軒並み昨年を上回る好成績。異例の3部練習などで徹底的に走り込んだ鹿児島・指宿キャンプで蓄えたスタミナも無関係ではない。徹底した体力強化が現在のチーム成績につながっている。
関係者によれば「開幕にコンディションのピークは持ってきていない。いまはまだ8割程度の状態」。DFラインに故障者が出て苦しいが、現在首位に立つ名古屋にはまだまだ上積みがある。
◆山口慶(やまぐち・けい)1983年(昭58)6月11日、京都府生まれ。名古屋ユースから02年に名古屋入団。J1通算93試合出場2得点。172センチ、70キロ。
[2007年3月14日9時43分 紙面から]
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