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フェルフォーセン監督、来季への思い語る

- 今季を振り返るとともに、来季について語る名古屋フェルフォーセン監督
J1名古屋が06年シーズンを終えた。序盤は公式戦16試合白星なし(7分け9敗)と泥沼にはまり込んだが、終盤に盛り返しリーグでは賞金圏の7位でフィニッシュ。昨季クラブ史上最低14位に沈んだ低迷から、中位へと一歩前進。07年への期待を抱かせた。日刊スポーツは「再建請負人」として来季2年目の指揮を執るオランダ人のセフ・フェルフォーセン監督(59)に今季の反省や、来季への思いを聞いた。【取材、構成=八反誠】
フェルフォーセン監督は12月9日の公式戦全日程終了後、わずか2日の休養をはさんだだけで約1週間(11~16日)の練習を行った。例年ならオフ期間。来季に向け並々ならぬ決意を示す「秋季練習」は、就任1年目のシーズンを反省し、選手に意識づけする作業だった。
フェルフォーセン監督(以下フ監督)シーズンを通してだんだんと良くなって、チームとして成長できたと思う。フィジカル面も強くなったし、若い選手も伸びた。青山はU-19(19歳以下)、渡辺と津田はU-21、本田はA代表にも入った。
改善すべき点は序盤のつまずきだ。開幕戦には勝ったが、リーグ4節福岡戦(3月21日)での勝利を最後に、長いトンネルに入り込む。ナビスコ杯も含めリーグ15節大宮戦(7月27日)の勝利まで実に公式戦16試合白星なし(7分け9敗)というどん底を味わった。
フ監督 1番の理由は私が新しいコーチ(監督)だったということ。選手も最初、戸惑いがあったと思う。それに序盤はたくさんのけが人が出た。そのため、先発メンバーを毎試合変えなくてはいけなかった。前の試合と5人代えなければならない試合もあった。序盤戦で起用した選手の数は、私が去年までの3シーズン指揮したチームで起用した選手の総数と同じくらいだった(苦笑い)。チームの調子が上がらなかった原因はここにあると思う。
指揮官は、素直に自らの反省点にも言及した。
フ監督 当初4-4-2というシステムがこのチームに最適だと思っていた。ただ、選手のスタイル、フィーリングに合わなかった部分がある。この選択には反省している。
浮上のきっかけはW杯による中断後に加入し、チーム得点王(19試合12得点)の活躍をみせたヨンセンの加入。周囲も生かし、自ら点も取る大黒柱の加入後に採用した3トップが機能。ヨンセンを軸にした厚みのある攻撃は完全に名古屋の特長になった。
フ監督 選手が3-4-3と4-3-3にうまく対応してくれた。フローデ(ヨンセン)の加入は確かに大きいが、戦績が安定したのは彼だけの功績ではない。後半戦になって特にシステムを変える必要がなくなったし、先発メンバーもある程度固定できたことで、いい感じでプレーできた。
来季への課題。同監督は『Dominate(支配する)』という単語に力を込めた。
フ監督 課題? 全部です(笑い)。まずディフェンス。良い組織からもっと早く相手にプレッシャーを掛けて相手を支配しないと。攻撃面では組み立てが大事。とにかく、次のステップに上がるにはもっとゲームを支配することが大事になってくる。
クラブ側からは来季「上位争い」を期待されている。7位フィニッシュは評価できるが、6位鹿島との勝ち点差は10。下を見れば15位甲府との同差はわずか6しかない。フェルフォーセン監督自信も満足していない。反省を胸に、また、一気に勝ち点を積み上げた終盤の勢いを自信に、来季は上位争いにくい込む。
◆セフ・フェルフォーセン 1947年5月8日、オランダ生まれ。89年から同国のMVVでテクニカルディレクターを務め95年から監督。97年には1部昇格を成し遂げ、98年からローダJC監督。99年にオランダ杯優勝でUEFA杯出場権獲得。01年からベルギー1部のゲンク監督。同年リーグ優勝し、欧州CL出場も果たした。04年からUAEのアルジャジーラ監督を務めていた。
[2006年12月22日13時21分 紙面から]
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