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ブラックハーロック116連敗/名古屋競馬

- 名古屋競馬第4レースで6着に終わったブラックハーロック(撮影・桝井聡)
名古屋競馬で、驚異の連敗記録がまた伸びた。6日の第4レースに出走したブラックハーロック(牡7、安部弘厩舎)は6着に終わり、デビュー以来116連敗となった。この日、兵庫・園田競馬ではシャッフル(牝7、西門則厩舎)が119連敗、エリザベスクィーン(牝6、松浦正厩舎)が117連敗に記録を伸ばしており、ハーロックは牡馬の意地にかけても負けられなくなった……!?
ブラックハーロックが、また負けた。好スタートを切り4、5番手をキープ、最終コーナーで追い上げたが、ゴール直前で次々とかわされた。10頭中6着。デビュー以来の連敗を116に伸ばした。それでも吉本隆記騎手(30)は「75点くらいですかね。だいぶめどが立ってきました」と笑顔を見せた。
目立たない中で着々と? 記録を重ねてきた。連敗記録といえば高知競馬のアイドルホース・ハルウララの113連敗が話題を集めたが、その記録を2月5日の名古屋競馬第5レースで超えた。スタート直後からズルズルと後退し、規定タイムから5秒遅れでゴール。遅すぎて20日間の出走停止というおまけつきだった。ペナルティが明けても連敗継続。この日も記録を更新した。
生涯獲得賞金わずか38万5000円。もちろん採算はとれていない。カイバ代、検診費、蹄鉄の費用などを含めると1カ月あたり18~20万円が飛んでいく。1レース5万2000円の出走手当てが支給されるため、月3度の出走で15万6000円の収入はあるが、賞金を獲得しない限り赤字のままだ。
それでも周囲は暖かく見守る。馬主の西川尚さん(64)は「今まで何頭か馬を所有したけど、あれだけ走らない馬は初めてですよ。でもかわいいですよ。目なんか特に。ひょっとしたら、ひょっとしたらと思っていつも見にくるんですけどね」と目を細める。04年から調教を任される安部弘一調教師(64)も「長くいるからやっぱり愛着はありますよ。(規定リミットの)12歳までやってほしいですね。馬主さんも理解があるから、自分の食いぶちだけでも稼いでくれれば…。でもなんとか1勝は挙げさせてやりたいね」と話した。
思わぬ形での注目馬出現に愛知県競馬組合の白井一男企画広報課長(56)も驚きを隠せない。「こういう形で名古屋の馬が注目を集めるのは初めて。みな勝つために必死でやっているので競馬の本道から外れているような気もしますが…。」。がんばれ? いや、がんばるな? ファンや関係者の複雑な思いを乗せ、ブラックハーロックは次走に挑む。【桝井聡】
◆地方競馬の連敗記録 この日の園田競馬第3レースでシャッフルが8着に終わり、連敗を119に伸ばした。続く第4レースではエリザベスクィーンが4着となり117連敗となった。北海道競馬のトサノカオリ(牝9、谷口常厩舎)は00年9月のデビュー以来120連敗を記録。ただし05年11月2日の出走以降1度もレースで走っておらず、このままなら4月1日に登録を自動抹消される。記録に残っているところでは、南関東で86年10月にデビューしたハクホークインは92年4月1日の引退レースまで161連敗した。
[2007年3月7日9時45分 紙面から]
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