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トヨタ格下相手にヨレヨレ勝利/ラグビー

トヨタ自動車SO黒宮はタックルをかわして中央にトライ
トヨタ自動車SO黒宮はタックルをかわして中央にトライ

<ラグビー日本選手権:トヨタ自動車53-43近鉄>◇1日◇秩父宮ラグビー場◇準々決勝

 トヨタ自動車、苦し勝った…。今季までトップリーグ(TL)の下部組織トップウエストに所属し、来季からTLに参戦する近鉄相手に大苦戦。何とか振り切ったものの、今季最多失点を記録するなど格下相手に辛勝だった。8日にはTLのリーグ戦で全勝の強豪・三洋電機と対戦。21年ぶりの日本選手権制覇を目指すトヨタ自動車にとって、課題山積の初戦となった。

 ノーサイドの笛が響いた瞬間、笑顔を見せる近鉄選手とは対照的に、トヨタ自動車フィフティーンは一様に下を向いた。勝つには勝ったが、今季までTLの下部組織・トップウエストに所属した格下相手に今季最多の43失点の大苦戦…。試合後、石井龍司監督(37)は「あまりにもダラッとしたプレーが目立った。心の部分が緩んでいたと思う。今季ワーストの試合」と吐き捨てた。

 象徴的なシーンは、5点リードの後半20分。ゴール前10メートルのラックからSO重光1人に持ち込まれ、左隅に同点トライを許した。その後、立て続けに3トライを奪い、試合を決めたが、緩慢なプレーでディフェンスライン突破されるシーンが目立った。点を取ったら取り返される展開にSH麻田一平主将(27)は「タックルが甘い。ポジショニングが遅い。ひた向きさがない」と渋い表情で話した。

 何とか初戦に勝ち、8日の準決勝の相手は、TLのリーグ戦で全勝した三洋電機。だが、不安材料は山積みとなったままだ。日本選手権を前に戦列を離脱した日本代表候補のSO正面健司(25)、WTB遠藤幸佑(27)は間に合うか微妙な情勢。この日も後半28分にロックのダニエル・ケート(27)が左足首を痛めて交代した。満身創痍(そうい)の状態で立て直しを図ることを余儀なくされた。

 麻田主将は「三洋は僕たちよりも格上。チャレンジする気持ちをもって1週間練習をしたい」と悲壮な決意を語った。石井監督も「近鉄さんに教えてもらった『ひたむきさ』をもって次に臨みたい」と話した。トヨタ自動車はTLは3位、マイクロソフト杯でも初戦で敗れるなど、今季ここまでは不完全燃焼に終わっている。この日の思わぬ苦戦を糧に、日本選手権制覇につなげたい。【桝井聡】

[2008年3月2日9時37分 紙面から]

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