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選手権目指す注目選手たち/高校サッカー

- 愛知で16年ぶりとなる3連覇を目指す中京大中京FW伊藤了
第86回全国高校サッカー選手権の愛知県大会が20日に開幕し、高校サッカーの季節もいよいよ佳境を迎える。日刊スポーツでは愛知で16年ぶりの3連覇を目指す中京大中京FW伊藤了(3年)や、来季J1千葉入りする岐阜工MF益山司(3年)ら大会を盛り上げる逸材に注目。愛知、岐阜、三重3県の注目選手に迫った。
【取材・構成=八反誠】
★中京大中京FW伊藤了(3年)
兄に負けじと、主役になる。伊藤了は「とにかく自分の仕事は得点に絡むこと」。攻撃面でチームの勝利に貢献する意気込みを口にする。
昨年は選手権までずっと高校サッカー界の話題の中心に兄・翔がいた。兄が驚異的な決定力で貢献し実現させた「V2」を16年ぶり「V3」へとつなげることが了の仕事になる。
高校サッカー界の晴れ舞台、選手権に挑戦できるチャンスはどこの高校生にも平等で3度だけ。激戦の愛知を今年も勝ち抜けば、独占できる。「V3を達成できれば、僕らの代(現3年生)は(愛知から)中京以外は選手権に行けなかったということになる。まずは全国の挑戦権を勝ち取ること」。タイトルを手放す気は、さらさらない。
夏場からそれまでの左から、右サイドへとコンバートされた。右の攻撃的MFとしてプレーする。ゴールには遠い位置で、最前線の兄とは仕事場が違う。「ポジションが違うんで」。比較されることには戸惑いを隠し切れないが、スピードあるれるドリブル突破からチャンスメーク。得点のひとつ前、アシストで貢献するイメージができあがっている。
◆伊藤了(いとう・りょう)1990年(平2)2月9日、愛知・春日井市生まれ。クラブチームの「FCフェルヴォール」から中京大中京に進み、2年からレギュラー。175 センチ、 65キロ。
〇…中京大中京には、まだまだ注目選手がいる。GK三浦雄也(3年)はU-18(18歳以下)日本代表候補で、最終ラインではJ複数クラブが注目するDF早坂賢太主将(3年)が守備陣を引き締める。10月にJ1名古屋や大宮の練習に参加。進路も注目される早坂は「いままでやってきたことには自信を持っているので『自分たちは強いんだ』と見せ付けるつもりでやりたい」と力強く語った。
★岐阜工MF益山司(3年)
25校が参加する岐阜県大会の決勝トーナメント(27日開幕)では、来季J1千葉入りする岐阜工MF益山司(3年)が注目を集める。愛知、岐阜、三重3県からただ1人、U-17(17歳以下)W杯(8~9月・韓国)の日本代表に選出された。出場機会はなかったが、世代最高峰の国際大会で貴重な経験を積んできた。10月初旬には千葉入りも決意。2年ぶりの選手権切符獲得へ向けて集中できる環境を整えた。
「県内だと、どのチームも岐阜工を目標にくるけど、焦らずやることが大事になると思う」。今年は新人戦は中京、総体は各務原に優勝をさらわれた。「そろそろ僕らが出る順番かなと(笑い)」。冗談交じりに話していたが、岐阜の盟主として2年連続で最大のタイトル、選手権切符を譲る訳にはいかない。
◆益山司(ますやま・つかさ)1990年(平2)1月25日、岐阜市生まれ。クラブチームの「岐阜VAMOS」から岐阜工に進み、2年夏からレギュラーに定着。180センチ、68キロ。
★四日市中央工業FW畠山祐輔、小島弘巳(ともに3年)
すでに8強が出そろった三重県大会は、21日から決勝トーナメント切符(4枚)をかけた2次リーグが行われる。ここまで順当に勝ち上がってきた名門四日市中央工には2人の逸材がいる。畠山祐輔と小島弘巳(ともに3年)の両FWはU-18(18歳以下)日本代表候補合宿への招集歴を持ち、畠山は同代表入りも果たしている。2人の才能を武器に、一気に大会3連覇を目指す。
☆東海3県の展望
◆愛知 3連覇を目指す中京大中京が軸。攻守のバランスが取れ、故障者もなく順調に仕上がった。対抗はライバルの東海学園。愛知産大三河、岡崎城西、愛工大名電も力がある。
◆岐阜 岐阜工、中京、帝京大可児、各務原の4強がしのぎを削る。昨年選手権の帝京大可児、新人戦は中京、総体は各務原が順に頂点に立っている。最も優勝から遠ざかる岐阜工が執念でわずかにリードか。
◆三重 8強は四日市中央工、四日市工、鈴鹿、津工、暁、宇治山田商、上野工、海星だが、やはり名門・四日市中央工の力が抜けている。
[2007年10月20日9時45分 紙面から]
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