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厳しさ痛感…記者がトライアウトに密着

- 合同トライアウトでノックを受ける竹下(左)右は西武石橋
ナゴヤ球場で27日に行われた第2回プロ野球合同トライアウト(入団テスト)に密着した。23人の参加者の中で、目をひいたのは06年に中日と育成契約を結び今秋自由契約となった竹下哲史内野手(24)。必死のアピールを試みたが、シート打撃では6打数1安打に終わった。11月7日の第1回トライアウトでは各球団関係者と選手がグラウンドで直接交渉する場面も見られたが、この日はなし。合否の最終結果が出たわけではないが、プロ野球の厳しさを思い知らされた。
午前8時半。硬い表情で竹下はナゴヤ球場に現れた。入り口で受付を済ますと黙々とアップを開始。今季2度目の合同トライアウトに臨んだ。
ノックで守備テストが行われその後、シート打撃形式の打撃テストが開始された。無難にノックをこなした竹下だが打撃では6打数1安打2三振。アピールはならなかった。「ぶざまな結果です。あれが自分の実力」。合否の結果を突きつけられたわけではないが、再びプロと契約できる可能性は低い。中日での2年間で何度か取材する機会があった記者もかける言葉が見つからなかった。
竹下は06年に育成枠1期生として支度金300万円、年俸300万円(金額は推定)の条件で中日入り。1度も1軍登録されず、わずか2年で自由契約となった。プロ入り当初は「守備には自信があります」と話していたが、甘くなかった。今年から入寮した「昇竜館」からも12月上旬に退寮する。「とりあえず実家に戻ろうと思う。それからです」。プロと契約できなければ、社会人チームやクラブチームを探すことになる。これまでに指導者としての誘いもあったが断った。まだ24歳。現役にこだわっているという。
「やりきってダメだったんで悔いはない。いろんな方に野球の話を聞いてこの2年間は勉強になったし感謝している。2ケタ(の背番号)にはなりたかったけど…。プロ、アマ問わず現役を続けたい」。竹下の獲得に携わった中日中原スカウトは「チャンスをつかんでほしい」とエールを送った。
バックネット裏にはプロ12球団関係者のほかに、社会人チームの監督なども駆けつけた。竹下にとって最良の道が開けることを願うばかりだ。
◆竹下哲史(たけした・あきふみ)1983年(昭58)5月26日、三重県鈴鹿市生まれ。白子中時代は鈴鹿シニアに所属。豊田大谷から名商大に進み、4年秋の愛知大学野球2部リーグで最優秀選手に選ばれた。中日で1軍登録はなし。177センチ、75キロ。右投げ右打ち。
◆桝井聡(ますい・さとし)1982年(昭57)12月6日、京都府長岡京市生まれ。06年入社。高校、大学、社会人野球、ラグビーなどアマチュアスポーツ担当。
○…元中日の石川賢投手(26)鎌田圭司内野手(28)もトライアウトに参加した。石川は140キロ台前半の直球を主体に打者5人を1安打に抑えた。鎌田も6打数3安打とアピールした。石川は「まっすぐを評価されてこの世界に入った。自分の中では思いっきり投げました」。鎌田は「プロ以外に行くことは考えていない。あとはどう評価してもらえるか」と話した。
[2007年11月28日9時47分 紙面から]
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