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西武3巡目朱、08年北京五輪も

西武3巡目指名を受けた朱は関係者から渡された花束を手にガッツポーズ
西武3巡目指名を受けた朱は関係者から渡された花束を手にガッツポーズ

 硬かった表情がようやくほころんだ。中部大一(愛知県日進市)の校長室。部員や学校関係者ら約20人とテレビ中継を見守っていた朱は、西武から3巡目指名を受け、笑みを浮かべた。「ドキドキしながら名前が出るのを待っていた」。直後の会見では「自分は投手がいいけど、野手と言われたら野手でもいい」と柔軟な姿勢を示した。

 底知れぬ力を秘めた原石だ。11歳の時に中国から来日し、野球を始めてまだ6年。鵜飼洋臣監督(45)がそのすごさを説明した。「これだけ身体能力の高い子を見るのは初めて。突っ立った投げ方で144キロが出るし、(打撃の)ヘッドスピードも速い」。まだ粗削りな分、伸び代は大きい。ドラフト前は「外れ1位」の可能性もあったほどプロからの評価は高い。

 以前、鵜飼監督は球団関係者から「投手と野手、どちらがいいか」と聞かれたというが、答えは出なかった。5回戦で敗退した今夏の愛知大会は同校のエースでありながら、打撃を生かすため中堅を守る試合もあった。「磨けば(投球も打撃も)両方伸びる」と同監督は称した。

 順調に成長すれば、08年北京五輪に中国代表として招集される可能性もある。朱は「(五輪は)少しは考えてます。呼ばれたら? 喜んでいきます」と即答。無限のパワーを発揮できるひのき舞台が待っている。

 ◆朱大ヱ(しゅ・だいえい)1988年7月25日、中国・上海生まれ。11歳の時に家族とともに来日。名城小-丸の内中から中部大一に入学。名城小6年の時に硬式の「東名古屋リトル」で野球を始め、その後は硬式の「おぜきクラブ」で技術を磨く。日本語は来日1年でマスター。甲子園出場経験はなし。家族は元バレーボール選手の母と妹。183センチ、80キロ。右投げ右打ち。

[2006年9月26日9時46分 紙面から]

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