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オリ3巡目梅村「田中君と対戦したい」

オリックスの3巡目の指名を受け会見する梅村
オリックスの3巡目の指名を受け会見する梅村

 無口な梅村の口調が、喜びと安堵で弾んだ。「オリックスは清原さんなどすごい選手がいっぱいいる。その中で野球が出来ることは幸せ。1年目は体づくりが中心になると思うけど、早く1軍で出られるように頑張りたい」。

 会見場となった講堂には25日、同校から32年ぶりとなるプロ野球選手誕生を見届けようと、200人以上の関係者が集結。大型スクリーンでドラフトの行方を見守った。外れ1巡目の候補と見られていたが、1巡目を終えて指名はなく、重苦しい空気に包まれた。だが、オリックス3巡目で「梅村学人」の名前が呼ばれた瞬間、会場はドッと沸き、梅村は拍手に包まれた。中田和男監督(55)は「ホッとした。(オリックスは)1年目からでもチャンスがある球団だと思う」と安堵の表情を浮かべた。

 今夏の三重大会では全6試合をほぼ1人で投げきり、その右腕でチームを11年ぶりの甲子園に導いた。野球部入部時はチームの4番手、5番手だった投手が全国的に脚光を浴びるまでになった。「なぜ自分がこんなに取材されるかわからない。駒大苫小牧の田中君? 雲の上の存在です」。夏の三重大会中は周囲の盛り上がりをよそに、戸惑いを隠せずにいた。甲子園では熊本工との初戦で9四死球と乱れ、本来の投球を披露できなかった。その結果も踏まえ、一時は進路を進学に絞った。だが、結局プロでやってみたいという思いに嘘はつけなかった。

 現在の直球の最速は146キロだが、プロでは下半身を鍛えて「150キロを出したい」と売り物の快速球に磨きをかけるつもりだ。そして「駒大苫小牧の田中君は同じパ・リーグ(楽天1巡目指名)なんで、将来は1度対戦してみたい」。謙虚な少年だった梅村が、チラリと負けん気をのぞかせた。【桝井聡】

 ◆梅村学人(うめむら・まなと)1988年(昭63)5月18日、三重県生まれ。小学校の時にソフトボールを始め三重・錦中で軟式野球部に入部し投手。高校入学後は1年秋からベンチ入り。チームを甲子園へと導いた今夏三重大会では全6試合に登板し、40回1/3を投げ59奪三振、失点2。直球の最速は146キロ。185センチ、78キロ。右投げ右打ち。

[2006年9月26日9時45分 紙面から]

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