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名城大が壮行会、異色のエース清水が気合

- 活躍を誓う名城大のMVP右腕清水
6月6日に開幕する第55回全日本大学野球選手権大会(6日間・神宮、東京ドーム)に出場する名城大の壮行会が30日、名古屋市天白区の同大学内学生ホールで開催された。11年ぶり出場(4度目)とあって、周囲の期待は高まるばかり。異色の経歴を持つリーグMVP男、エース清水昭信(4年=三重)も自身10年ぶりの全国舞台に向け気合をみなぎらせた。
壮行会の主役は背番号18を背負うエース清水だった。愛知のMVP男は、晴れ舞台への思いが抑え切れない様子だった。「ワクワクしていて、すごくうれしい」。今季3勝1敗。序盤はもたついたが終盤の勝負どころで本領を発揮。逆転Vを引き寄せた。ドラフト候補の148キロ右腕は、自身10年ぶりの全国舞台を前にここまでの道のりを思い返し、感慨に浸った。
高校3年だった01年11月に米大パドレスの日本人入団テストで実力を認められ、マイナー契約を打診された。だが、最終的に交渉が不調に終わる。時機を逃がし進学先がなくなり野球をあきらめた。
02年4月に愛知県内の一般企業に就職。しかし、どうしても野球を忘れることはできなかった。「親にわがままを言って」同年6月に退社。1人暮らしで受験勉強を再開し、アルバイトには体力強化を兼ね新聞配達を選んだ。自転車をこぎ地元紙を配って回った。熱意が実り1浪後の03年4月、高校から力を評価してくれた名城大に入学できた。
山アリ谷アリの5年間。ついに1度はあきらめた野球でひのき舞台に立つチャンスを得た。「普通の人にはできない、いい経験ができたので自分も成長できた」。先が見えない日々でもあきらめなかった。その経験も大きな力だ。
大会の舞台となる東京とは縁がある。松阪リトルに所属していた中学校1年の時に全国制覇したのも東京。パドレスに潜在能力を認めさせたのも東京だった。
大坪悟監督(60)もエースに期待を寄せる。「順番からいえば清水」と、7日の京都学園大(京滋)との初戦での先発起用も示唆。次なる夢、プロへの道を開くためにも貴重なアピールの場となる。「最高の球が投げられれば、打ち取れる」。自信を胸にいざ全国へ。蓄えた力を思う存分見せつけてやる。【八反誠】
◆清水昭信(しみず・あきのぶ)1983年(昭58)10月26日、三重県松阪市生まれ。阿坂小5年の時に硬式の「松阪リトル」で野球を始める。松阪西中では軟式野球部に所属。三重に進学し2年春からエースで活躍したが、甲子園出場経験なし。名城大に入学し1年春秋は2部、2年春から1部。通算33試合に登板し14勝12敗。直球の最速は148キロ。175センチ、84キロ。右投げ右打ち。
[2006年5月31日10時0分 紙面から]
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