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山田久志氏のオレ竜分析
シリーズを占う
日刊スポーツ評論家で前中日監督・山田久志さんの「オレ竜分析」。今回21日から始まる日本ハムとの日本シリーズを占ってもらいました。山田さんからは「力は中日。けれど、簡単には勝てない」と意味深発言が飛び出した。
山田久志氏 中日の日本一をかけた相手は日本ハムになったね。周辺の声は「似ているチーム同士の戦い」が多いようだけど、そうだろうか。個々の選手を見比べていけば、力的には中日の選手の方が、かなり上回っているんじゃないかな。
荒木、井端の1、2番。福留、ウッズの3、4番。確かに日本ハムの上位打線も活気はあるけど、総合力で判断すると、どう見ても中日の方が上手だろう。投手陣も同じだ。日本ハムも強化をすすめて、バランスは素晴らしい。プレーオフでのダルビッシュの投球など、これが2年目の投手かと目を疑ったよ。もっとも中日の投手陣には安定感に加え、実績もある。守備力を含め、中日優位は動かないだろう。
ただ、だからと言って簡単に勝てるわけではない。簡単に負けはしないだろうが、勝てもしないのではないか、というのが現時点での私のシリーズ予想だ。選手の能力、底力は中日に分があるが、日本ハムには短期決戦に欠かせない勢いがあるからね。本当の意味でシリーズを占うのは1戦目を見てみないとわからないが、この1戦目が従来のシリーズに比べてかなり勝敗を左右するような気がするな。
順当なら中日の先発投手は川上、山本昌が1、2戦目。日本ハムはダルビッシュ、八木ということになるのだろうが、ここまで来て、両チームとも奇策を用いることはしないだろう。と、いうことは中日が第1戦を川上で取れば、能力的に見て、一気に走れる可能性が膨らむ。
ところが、もし、落とすようなことになると、2戦目の山本昌には重圧がかかる。山本昌は阪神の追い上げが加速した今季終盤、川上で敗れた次の試合でも見事な投球を続けたが、シリーズとなると話は別。最悪の形で札幌に乗り込むこともありえる。こうなると、形勢は逆転してしまう。この状況で敵地に入ることだけは避けたいだけに、ことさら第1戦が重要だと思う。
ポイントは日本ハムの小笠原、稲葉をどう抑えるかだろうな。打線の核でもある2人の左打者を封じ込めれば、中日の勝利確率はグンと上がる。一方、ダルビッシュがプレーオフで見せたような快投を披露しても、走者を出せば崩せるチャンスは出てくるんじゃないかな。彼の場合、セットポジションになると、また別の顔を見せることがあるからね。いずれにしても中日にとっては悲願達成のチャンス到来だ。シーズン終了からの日程も理想的。あらゆる面で風は竜に吹いていることは間違いない。
[2006年10月17日17時45分]
