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2006年中日優勝特集


オレ竜2度目挑戦も届かず

川上は6回、セギノールに2ランを浴びガックリうなだれる(撮影・宇治久裕)
川上は6回、セギノールに2ランを浴びガックリうなだれる(撮影・宇治久裕)

<日本シリーズ:日本ハム4-1中日>◇第5戦◇26日◇札幌ドーム

 落合監督は、目の前で繰り広げられた日本ハムの胴上げを無表情で見つめていた。チームとして32年ぶりに初戦を取りながら、第2戦の逆転負けをきっかけに4連敗。就任から3年計画でつくり上げた「最強チーム」が日本ハムの若さと勢いに飲み込まれた。03年オフの就任以来、一貫して公約として掲げてきた日本一はまたも夢と消えた。

 落合監督 一言で言えば(日本一から遠ざかっている)52年という厚いカベにはね返されたということじゃないのかな。スポーツというのは、強い者が勝つというよりも勝った者が強いんだ。この3年間で負けないチームができたけど、勝てるチームじゃなかった。

 いつもの敗戦後と同じように努めて淡々と敗戦を振り返った。後がなくなった試合。エース川上を中4日で投入。6回には先頭森野が左前打で出塁すると、シリーズで4試合連続安打中の好調井上に代えて川相を送り出した。シリーズ5試合で、ワーストタイ記録となる6併殺打を喫しするなど拙攻に泣いた反省から、がけっぷちで泥臭くバントで送る「高校野球」を取り戻した。だが、時すでに遅しだった。

 04年には、投手を中心とした守りの野球でリーグ優勝を勝ち取った。だが、日本シリーズではシーズン終盤に左手人さし指を骨折した福留を欠き、日本一にあと1勝届かなかった。その反省から、オフには2年連続本塁打王のウッズを横浜から獲得した。堅い守りで長いペナントレース勝ち抜くことと並行して短期決戦での強さを求めた。そして今年、福留とウッズがリーグ3冠を独占。それでも日本一には届かなかった。

 オレ竜の2度目の日本一挑戦も実らず、52年間苦しめられてきた「ナゴヤののろい」を解く悲願は来年以降に持ち越しとなった。

 「これからの中日の課題は勝つチームをつくること。この3年間でその下地をつくることはできたと思う」。就任3年間でのチーム改革には手ごたえをにじませた。最後にこうつぶやいた。「何か、今年は日本シリーズという感じじゃなかったな。何でか分からないけど」。この言葉に日本一への道の険しさが表れていた。【伊藤馨一】

[2006年10月27日9時51分 紙面から]

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