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オレ竜3連敗で絶体絶命

- バスに乗り込み引き揚げる落合監督は険しい表情(撮影・清水貴仁)
<日本シリーズ:日本ハム3-0中日>◇第4戦◇25日◇札幌ドーム
日本一を公約に掲げる中日落合博満監督(52)が絶体絶命の危機に立たされた。日本シリーズ第4戦は毎回のようにチャンスを作りながら、あと1本が出ない。12残塁で無得点。勢いを増す日本ハムに最悪の形で3連敗を喫した。敵地で王手をかけられたオレ竜。地元決戦への望みはきょう26日の第5戦(札幌ドーム)で先発が予想されるエース川上に託された。
あと3センチ内側なら…。中日ファンの期待を乗せた井上の大飛球が、右翼フェンス表面に引かれたファウルラインのわずか外側に当たった。走者一掃の同点打を確信して一塁ベースを蹴った井上は「ファウル」の判定に天を仰いだ。
3点を追う6回表2死満塁。敵地札幌ドーム4万1835人観衆のどよめきは、そのまま中日ベンチの失望の大きさを表していた。“打ち直し”となった井上は、結局空振り三振に倒れると、バットをたたきつけんばかりに悔しがった。「もう少しだった? そうだね」。失った流れは、2度と戻ってこなかった。
オレ竜が崖っぷちに追い込まれた。第1戦を快勝しながら3連敗で王手をかけられる最悪の展開。それでも落合監督はあえて危機感を包み隠すようにオレ流節を発した。「かえっていいんじゃないの? (選手が)その気になってくれるから。今まで余裕コイてたところがあるから、ちょうどいいんじゃない?」。試合終了から5分間、ロッカールームから出てこなかった。ベンチ裏には危機感は充満していた。
勝利の女神に見放されたかのように、打つ手が裏目に出た。4回1失点の中田を見限り、5回から2番手・石井を投入。その石井が稲葉に左中間への2点二塁打を浴び、3点差に広げられた。5番DHに起用した立浪の痛烈な打球は野手の正面に飛び続けた。3点を追う7回の攻撃では、先頭荒木が四球で出塁すると、2番井端に強攻指令。左前打で一、二塁とチャンスを広げたが後続が凡退した。第3戦の2回から始まった0行進は止まらず、終わってみれば、17イニング連続無得点での完封負けだ。
落合監督は第3戦を落とした前夜、遠征先で外出を控える習慣を曲げ、珍しく家族で外出している。札幌市内の飲食店でジンギスカンをつつき、ふだんと違う行動で「厄落とし」した。、だが、そんなゲンかつぎも実らなかった。就任以来の公約である日本一のためには3連勝が絶対条件。「開き直る? 開き直らねえよ。あと3つ勝てばいいんだ」。まずは1つ勝って名古屋に戻らなければならない。【村野森】
[2006年10月26日9時50分 紙面から]
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