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2006年中日優勝特集


圧巻5連続K!川上、頂点へ万全

2番手で登板した川上は3回を無失点の好投(撮影・清水貴仁)
2番手で登板した川上は3回を無失点の好投(撮影・清水貴仁)

<中日2-1横浜>◇15日◇ナゴヤドーム

 シリーズ準備OK! 中日川上憲伸投手(31)が今季最後の登板で圧巻の投球を見せた。2番手として4回から登板。内野安打1本を許したものの最速148キロの直球とカットボールを武器に5連続三振を奪った。終盤の不振から完全に脱却した川上の姿にネット裏の日本ハム007は要警戒マーク。21日のシリーズ開幕戦での登板が予想されるエースが、完ぺきなデモンストレーションを終えて52年ぶりの日本一へ突っ走る。

 頭の中ではすでに日本シリーズ第1戦の先発マウンドに立っていたのかもしれない。川上のピッチングはそれほどの迫力だった。4回、2番手としてマウンドに立った。村田を144キロストレートで力ない一飛に。吉村には内野安打を打たれたが、金城を一ゴロ。横浜の主軸にまともな当たりを許さなかった。

 5回から6回2死までは圧巻の5者連続三振。6回に藤田にファウルで粘られた末、10球目で三振にしとめた時には思わず、マウンドの土を蹴り上げる独特のガッツポーズを見せた。

 川上 きょうは今年最後の登板だったし、シーズンの集大成のつもりで投げました。思い通りのピッチングができた。自分でも満足できる結果だった

 3回を1安打無失点に抑え、MVPを獲得した04年に並ぶ自己最多タイの17勝目。2度目の最多勝獲得に花を添えた。そして、何より本拠地最終戦に漂うホッとしたムードを一蹴するような気迫で、本番前のリハーサルを終えた。

 この投球にネット裏で偵察していた日本ハム谷山スコアラーは衝撃を受けた。「今日は、今まで見た中で1番よかったんじゃないかな。あれだけ両サイドに散って(ストライク、ボールを)出し入れされたら打てない」。社交辞令も含まれてはいるだろうが、セ・リーグを代表する右腕の復調に脱帽だった。

 特にこの日はカットボールだけでなく、その逆の変化をするシュートも多投。そこに絶妙の制球が加わり両サイドをいっぱいまで使った。右も左も関係なし。どんな打線も、ものともしないような完ぺきな投球。奪三振を194まで伸ばして阪神井川に10差とした。

 セ・リーグ優勝を決めた10日の巨人戦(東京ドーム)で先発してから中4日でこの日は3イニング。「初戦で来るでしょうね」。谷山スコアラーが確信したように、6日後に迫ったシリーズ開幕投手の大本命。52年ぶりの日本一へ。命運を握るエースは準備万端だ。【鈴木忠平】

[2006年10月16日9時50分 紙面から]

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