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岩瀬、新球ツーシームで右打者対策

- シート打撃でマウンドを降りた岩瀬が笑顔。右は小田(撮影・清水貴仁)
中日岩瀬仁紀投手(33)が、新球ツーシームを武器に加えた。22日、北谷球場でシート打撃に初登板し、右打者の外角に逃げながら沈むツーシームを駆使。打者13人を3安打無失点に抑えた。2年連続日本一と、有力候補となっている北京五輪での金メダルに向け、直球、スライダー主体の投球スタイルをリニューアルした。
岩瀬は人さし指と中指をボールの縫い目に平行に沿わせ、鋭く腕を振った。132キロの外角球は、打者から逃げながらわずかに沈んだ。3回、中村紀への初球は、新球ツーシームで見逃しストライクだ。岩瀬はさらに4回、あえて右打者が並ぶようリクエスト。外角への直球と新球のコンビネーションで荒木、藤井、平田を無安打に仕留めた。
「ツーシームは(選択肢を)1つ増やすという意味でやってみた。今までやっていなかったけど、チェンジアップがうまくいかなかったからね。実戦でも投げる? うん、そうだね」
テーマだった右打者封じに手応えをつかんだ。岩瀬の持ち球は直球、得意のスライダー、そしてシュート。右打者には主に外角への直球とスライダーで挑んできた。昨季は左打者を2割0分3厘に抑えたのに対し、右打者は2割6分1厘。今キャンプでは右対策としてチェンジアップに取り組んだが、時間切れで断念した経緯があった。それに代わる新球にメドがついたのは、大きな収穫だ。
中村紀は「ボールが遠く見えた。逃げていく感じだった」と証言。ネット裏で視察した阪神の嶋田スコアラーは「去年までは投げていなかった。ただでさえ打てないのにそれは嫌だなあ」と警戒した。
北京五輪有力候補の岩瀬にとって、新球習得は「抑え」への無言の立候補でもある。自主トレ中には「そうなったらやります」と前向きな姿勢を見せている。オープン戦初登板は3月4日か5日の予定。投球スタイルの幅を広げた岩瀬は、徐々にペースを上げていく。【益田一弘】
[2008年2月23日9時34分 紙面から]
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