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ヨシ君以上だ!ルーキー樋口をG007絶賛

- ノックを受ける中日樋口
オレ竜に秘密兵器ルーキーがいた。2軍調整中の高校生ドラフト3巡目樋口賢投手(18=尾道商)が13日、1軍北谷球場ブルペンで2度目の「投球披露」を行い、巨人スコアラーから「今年の高卒ルーキーでは1番」と絶賛された。高卒新人投手の目玉であるヤクルト佐藤由規投手(18=仙台育英)より高い評価を得た18歳が、新人王レースに殴り込みをかける!?
だれだあれは? 無名のルーキーがブルペンの視線を独占した。樋口がダイナミックなフォームから右腕を振るたびに「ビシッ!」とミットが快音を響かせた。低めに伸びていく糸を引くような球筋が“目利き”のプロたちをうならせた。
「すごい球を投げていた。どこからあんな投手を探してきたんですかね。現時点では(ヤクルトの)佐藤くんよりいい球を投げていますね。高卒ルーキーで1番でしょう。今年か、少なくとも2年後、3年後には絶対に出てくるピッチャーですね」(巨人・上野スコアラー)。
「きょうのブルペンの収穫は樋口です。中日はまたいい投手を見つけてきましたね」(横浜・五十嵐記録・査定担当)。
見守った他球団「007」が要注意人物に指定した。現時点での評価なら、甲子園最速155キロ右腕として鳴り物入りでヤクルトに入団した佐藤由よりも上だという。近藤投手コーチも「キレのある球を投げるよね」と感心した。
「きょうはいい球と悪い球がはっきりしていましたね。下半身はパンパン。やばいかもしれないっす」。73球を投げ終えた樋口は周囲の評価などまったく知らずに無邪気に笑った。キャンプは2軍読谷球場スタート。10日に初めて1軍で投球練習を披露して高い評価を得たが、この日の投球は3日前を上回るインパクトがあった。
英国人の父と日本人の母の間に生まれ、3歳までロンドンで過ごした。異色の無印ルーキーには野望がある。「中田翔とかとやってみたいっすね。オレは(ドラフト)1巡目のやつらには負けたくないんです」。最大の武器は「雑草魂」。3月2日に日本ハムとのオープン戦が組まれており、直接対決が実現してキリキリ舞いさせるようなことになれば、一気に全国区になる。
今回はあくまで“体験”のための1軍合流だが、練習試合が始まる17日以降にもチャンスを与えられる見込み。投手王国中日で1軍に生き残るのは至難のわざだが、この日の投球は「ひょっとしたら」という期待を抱かせた。【鈴木忠平】
◆樋口賢(ひぐち・けん)1989年(平成元)12月2日、英ロンドン生まれ。英国人の父親と日本人の母親の間に生まれる。4歳で来日し、その後、両親が離婚。広島県・忠海西小2年で野球を始め、忠海中では軟式で遊撃手兼投手。尾道商では2年春からエース。3年夏は4回戦敗退。甲子園出場なし。140キロを超える速球が武器の本格派右腕。家族は母と弟。180センチ、76キロ。右投げ右打ち。
◆今季の高卒ルーキー 高校通算87本塁打の日本ハム中田翔内野手(18=大阪桐蔭)、甲子園史上最速155キロのヤクルト佐藤由規投手(18=仙台育英)、抜群の安定感を誇るロッテの右腕・唐川侑己投手(18=成田)の高校生ドラフト1巡目指名3人が「ビッグ3」と呼ばれている。他にも春のセンバツで優勝に導いた横浜の左腕・田中健二朗投手(18=常葉学園菊川)、昨年の大阪大会決勝で中田率いる大阪桐蔭を破ったロッテの左腕・植松優友投手(18=金光大阪)らの逸材もいる。
[2008年2月14日9時59分 紙面から]
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