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ポスト岡本へ中里猛アピール

中継ぎとして期待がかかる中里は、抑えの岩瀬(右)と練習(撮影・清水貴仁)
中継ぎとして期待がかかる中里は、抑えの岩瀬(右)と練習(撮影・清水貴仁)

 中日8年目の中里篤史投手(25)が「ポスト岡本」に名乗りを上げた。5日、1軍北谷キャンプで投手陣のフリー打撃登板がスタートし、中里は藤井、この日契約したデラ・ロサ相手に登板。37球オール直球勝負で3つの空振りを奪うなど猛アピールし、ネット裏の巨人スコアラーを驚かせた。西武に移籍した岡本に代わるセットアッパー争いは、昨年1軍登板なしの右腕がリードする。

 伸びるストレートは健在だった。中里は、他の打撃投手が変化球を交える中で、オール直球勝負を貫いた。デラロサへの22球目に、高めの真っすぐで空振りを奪った。藤井への6球目、11球目はいずれも内角低めへでバットに空を切らせた。全37球。最速141キロの数字以上の球威でファウルも計7つ打たせた。サク越えも計3本許したが、手ごたえは上々。「打者相手でちょっと力んだ。もう少し低い球でファウルや空振りをとりたい」。謙虚に振り返ったが、他球団に大な印象を与えた。

 巨人上野スコアラーは、中里を視察するため北谷を訪れていた。「相変わらず高めの直球で空振りを取れる嫌なタイプ。もともとケガさえなければ、というレベルの投手。セットアッパーで確立されて、その周りを鈴木、高橋らに固められれば、岡本投手の穴は十分に埋まりそう。ウチにとっては嫌ですね」。ロッテ編成部の佐藤調査担当も「中里がいい投手というのはみんながわかっているです」と話した。

 昨季までの平井→岡本→岩瀬とつなぐ「勝利の方程式」は、岡本の移籍で崩壊した。誰かが平井とともにセットアッパーを務めなければならない。鈴木、クルス、金剛、浅尾、清水昭らと争うが、中里が潜在能力を出し切れば最有力候補となるのは間違いない。

 中里は昨季も中継ぎに挑戦したが、左ひじの骨折もあって1軍登板できなかった。2年連続で同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。キャンプ初日から5連投となったが「調子のいい悪いは関係ない。中継ぎでやろうと思っているわけだから」と話した。毎年のようにケガに泣かされ、プロ8年目で1軍登板はわずか17試合。昨年12月には春菜夫人と結婚して、発奮材料もできた。過去のうっぷんを晴らすためにもセットアッパー争いに負けられない。【益田一弘】

 ◆中里篤史(なかざと・あつし)1982年(昭57)9月12日、埼玉県朝霞市生まれ。春日部共栄から00年ドラフト1位で中日入団。150キロを超えるストレートを武器に1年目に1軍先発デビュー。2年目のキャンプで右肩関節唇及び関節包の損傷。右肩の手術を経て05年に復活してプロ初勝利。昨季はシーズン中に左ひじを骨折して1軍登板なし。プロ通算成績は17試合2勝2敗、防御率4・70。185センチ、84キロ。右投げ左打ち。

[2008年2月6日9時51分 紙面から]

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