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福留級肉体だ!谷、井端の代役に名乗り

新人合同自主トレで笑顔を見せる中日谷
新人合同自主トレで笑顔を見せる中日谷

 中日新人4人の身体検査が11日、ナゴヤ球場で行われ、大学・社会人ドラフト3巡目谷哲也内野手(22=日立製作所)の肉体が福留クラスのアスリート体型であることが判明した。この日スタートした新人合同自主トレでは、他を圧倒するパワーも披露。北京五輪候補となっている鉄人井端の代役遊撃手に名乗りを上げた。

 谷の身体測定を行った塚本トレーニングコーチが驚いた。「無駄な肉がないし、肩周辺の筋肉も大きく発達している。一見細身だが、しっかりビルドアップされている。タイプとしてはスピードとパワーを兼ね備えた福留のような体型」。180センチ、78キロと均整のとれた肉体。新人4人の中で太ももは58センチと最も太く、逆にウエストは81センチと最も細い。徳島・半田中学時代に陸上三種競技で四国大会優勝を飾っているが、肉体のスケールはカブスと4年4800万ドル(約52億8000万円)で契約した福留クラスだった。

 見かけだけではない。谷は重さ3キロのメディシンボールを、軽々と扱った。大学・社会人1巡目の山内と2人1組で向かい合い、体の横や上から両手で投げ合うメニュー。3メートルの距離を届かせるのがやっとの山内に対して、谷のボールはきれいな放物線を描いた。見守った三木トレーニングコーチは「普通はあんなに簡単に投げられないもの。体のバランスがいいし、力がある。ボリュームアップすれば、攻撃面で生きる」と絶賛した。

 「井端の代役」の座に名乗りを上げた。落合監督から「井端の代わりだけはいない」と信頼を寄せられる正遊撃手は、8月の北京五輪に招集される可能性がある。昨年は144試合すべてに先発した鉄人が抜けるケースにそなえ、代役を用意する必要がある。昨年2試合途中出場した森野、2年目の岩崎らが候補になるが、谷にもチャンスはある。

 この日の自主トレは昼食をはさみ、3時間に及んだ。谷は「体は思ったより動いたのでスンナリ入っていけた。腹筋は結構つらかったですけれど…。自分の体がいいかどうかはよくわかりません」と話した。スーパーボディーを持つルーキーが、オレ竜のピンチを救うかもしれない。【益田一弘】

☆福留の1年目

 現在では日本球界を代表する外野手となった福留だが、ルーキーだった99年には当時の星野監督の方針で社会人時代の三塁ではなく遊撃のレギュラーとして抜てきされた。同年2月の沖縄キャンプでは、課題とされていた守備面を徹底的に鍛え上げられた。オープン戦でも荒削りな面が顔を出したこともあったが、脚力と強肩などの身体能力の高さを発揮。打撃でも、15打席、27打席無安打と2度のスランプに陥ったこともあったが、オープン戦の最後には4試合連続安打と結果を残し、4月2日の広島戦(ナゴヤドーム)では「2番遊撃」で新人野手の開幕スタメンデビューを勝ち取った。1年目の成績は規定打席に到達し。打率2割8分4厘、16本塁打、52打点とまずまずだったが、一方でセ・リーグワーストの121三振、19失策と課題も残った。

☆不動の遊撃手・井端

 昨年、井端はセ・リーグ公式戦144試合にすべて先発出場。試合途中で退いたのは、9回の打席で左ひざを痛めた5月13日巨人戦(東京ドーム)、守備中に首を痛めて7回の打席に代打を送られたた9月17日ヤクルト戦(神宮)の2試合のみだった。この2試合ではいずれも森野が遊撃に入ったが、守備についた4イニングで幸いにも? 守備機会はなかった。なお、井端はCS(クライマックスシリーズ)で第1ステージと第2ステージを合わせて5試合、日本シリーズ5試合、アジアシリーズ4試合でもフルイニング出場しており、実質、昨年の開幕からの158試合のすべてで中日の遊撃を1人で守ったことになる。

☆谷哲也(たに・てつや)

 ◆生まれ 1985年(昭60)7月9日、徳島県美馬郡。

 ◆サイズ 180センチ、78キロ。右投げ右打ち。

 ◆野球歴 半田小学校4年生で野球を始める。半田中学校から鳴門工に進学。鳴門工では内野手と投手を務め、2年春にセンバツ準優勝。高校卒業後は日立製作所に入社。最初は投手だったが、06年から遊撃手に専念。昨夏にレギュラー獲得。「投手はマウンドでがまんする場面が多い。野手の方がいい」。

 ◆陸上3種競技で四国王者 半田中学校で陸上部と野球部をかけ持ち。3年生時に四国大会優勝。「最初は駅伝選手だったけど、長距離走が苦手で3種競技をしただけです」と謙そん。

 ◆タイプ 右打ちが得意で、50メートル走は5秒9の2番打者タイプ。遠投も110メートルと強肩。中田スカウト部長は「足、肩、馬力、スピードと将来性がある」と評価する。

[2008年1月12日9時54分 紙面から]

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