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憲伸、現状維持提示に怒りの保留

契約更改交渉を行うも保留した川上(撮影・清水貴仁)
契約更改交渉を行うも保留した川上(撮影・清水貴仁)

 エース川上も25日、契約交渉を行い、現状維持の年俸3億4000万円の提示を保留した。巨人、阪神戦中心のローテーションを考慮されなかったこと、来年取得するFA権について話がなかったことに失望と怒りを見せた。

 「やっぱりなという感じでした」。約1時間の交渉を終えた川上は、ため息まじりに言った。下交渉ではダウンを提示されていたが今回の交渉では上積みされ現状維持になったという。だが、川上が望む金額とはかけ離れていた。

 川上が主張したのは「エース査定」だ。今季26試合のうち巨人戦に7試合、阪神戦に7試合先発している。首脳陣はライバル2球団にエースをぶつけた。上位2球団相手に半数以上登板したことで成績は前年の17勝から12勝と下がったが、単純に数字で評価されていることに不満を示した。

 川上の不満は収まらない。「じゃあだれか代わりに(エースを)やってくださいという感じ」。「ボランティアで野球をやっているわけではない」と語気を強めた。さらに06年以来自身2度目の自費キャンプとなる可能性について問われると「それもあるんでしょうが…。分からないですが…」と否定はしなかった。

 最短で来年3月30日にも取得するFA権について球団からは話がなかったことも拍車をかけた。川上は「自分のプライドとしてFAを引き合いに出したくはなかった。ただ(球団から)そういう話はなかった。『ちょっと寂しいですね』と言いました」と失望した。

 球団はFA権取得選手に対して宣言前に慰留はしないという方針を掲げている。ただ、米大リーグ・カブス入りした福留も昨オフの契約交渉で慰留がなかったことに失望し、自費キャンプ突入の末に移籍した。川上はすでに昨年オフにメジャーへの関心を公言しており、今回の交渉決裂でエース流出の危険性が増したことは間違いない。【鈴木忠平】

[2007年12月26日9時34分 紙面から]

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