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福留がFA宣言決意、虎・巨・米争奪戦へ

 中日福留孝介外野手(30)が週明け12日にもFA宣言することが8日、濃厚となった。球団関係者によれば、当初はチームへの愛着から残留に気持ちが傾いていたが、球団への不信感をぬぐい去ることができず意思を固めたという。「福留獲り」には阪神と、この日、獲得に動くことがわかった巨人、さらにメジャーも参戦必至で、宣言すれば大争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

 福留が9年間在籍したチームと決別することが濃厚となった。球団関係者によれば本人は残留を希望していたが、球団への不信感が最後までぬぐい切れずに宣言する決意を固めた。近日中に球団に伝え、期限最終日となる12日にもFA宣言することを表明し、会見を行う見込みだ。

 福留は04年から3年連続で契約交渉が難航し、球団フロントとの間に確執が生まれた。その原因は落合監督による年俸査定や、スタッフの人事など金銭面以外が主な原因だったという。今年2月には初めて自費キャンプに突入し、納得できないまま時間切れの形でサインした。

 それでも社会人から逆指名で入団した中日に愛着を持つ福留は、残留ありきで5日に行われた球団との交渉に臨んだ。直接出馬した西川球団社長に残留を要請されて誠意を感じもしたが、4年17億円、単年では現状維持となる3億8500万円の提示に不信感を消し去ることはできなかったという。

 この日、ナゴヤ球場での練習を終えた福留は「まだはっきりと決まってはいないが、方向性は出つつある。(頭の中に)何もないわけではない」と話した。慎重に言葉を選びながらも、決意が固まったことを示唆した。

 「本当にこれでいいのかと自問自答している。自分1人でここまで来たわけじゃないから。ビジネスで割り切れれば悩まなくて済むんだけどね」。球団との残留交渉前後には胃炎で寝込んだという。今後、球団側が条件を大幅に見直せば翻意して残留する可能性もわずかに残る。ただ、西川球団社長が「条件を見直すことはない」と発言していることから、その可能性は低そうだ。

 FA宣言すれば他球団への移籍が確実だ。すでに宣言すれば獲得に乗り出す方針を示している阪神に加え、巨人も争奪戦に参戦することがわかった。メジャー複数球団も興味を示している。正式に宣言すれば、日米を巻き込んだ大争奪戦の幕が開く。

 ◆福留孝介(ふくどめ・こうすけ)1977年4月26日、鹿児島県生まれ。PL学園から日本生命を経て98年ドラフト1位で中日入団。02年に初の首位打者、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。06年には2度目の首位打者を獲得、MVPに輝く。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞4度。182センチ、85キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸3億8500万円。

[2007年11月9日9時51分 紙面から]

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