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2007年中日日本シリーズ特集

落合監督、非情さい配批判を一蹴

日本一の色紙を手にする中日落合監督(撮影・清水貴仁)
日本一の色紙を手にする中日落合監督(撮影・清水貴仁)

 1日の日本シリーズ第5戦で8回までパーフェクトを続けていた先発山井を9回に交代させる「非情さい配」で53年ぶりの日本一に輝いた中日落合博満監督(53)は、一夜明けた2日、周囲の批判を受け流した。評論家や、各界の著名人が賛否を述べていることについて、改めて山井の状態や、ベンチ内の事情を説明した上で「言いたい人には言わせておけばいい」と一蹴した。

 53年ぶりの日本一から一夜明け。落合監督は昼過ぎにナゴヤドームに登場。眠い目をこする指揮官とは裏腹に、世間では前夜の非情さい配への是非論が渦巻いていた。それに関して質問されると無表情で一蹴(いっしゅう)した。

 「別に気にしていない。外野にはベンチのことは分からない。言いたい人には言わせておけばいい」。

 先発山井は8回まで1人の走者も許していなかった。完全試合での日本一となれば語り継がれであろう史上初の快挙だった。だが、落合監督は9回に山井を交代させ、岩瀬をマウンドに送った。

 前夜、放送局の番組内で交代理由を問われ、山井の指にマメができていたことを明かした落合監督はこの日、再びベンチ内の事情を説明。また山井がここ2年間右肩痛に苦しんでいたことも理由の1つとした。

 「本人が痛いって言っているものを投げさせられないだろう。ユニホームにも血がついていたしな。2年間も肩が痛くて投げられなかった投手をたった1試合で台無しにするわけにはいかない」

 北京五輪を目指す日本代表の星野監督は「私が監督なら投げさせていた」と疑問を呈した。この日は石原東京都知事が「あれこそリーダーだ」と絶賛した。勝利か。みんなが期待する記録か。そんな議論に発展しているが、当の本人はあくまでやむを得ない事情による交代だとした。【鈴木忠平】

[2007年11月3日9時31分 紙面から]

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