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山井、自己最多タイの6勝目

- 8回裏無死一塁、倉を三振にしとめガッツポーズする山井(撮影・加藤仁)
<広島0-3中日>◇30日◇広島
最後も低めに落ちるスライダーだった。3点リードの8回2死三塁。東出を一ゴロに打ち取ると、山井は全力でベースカバーに入った。一塁・中村紀からボールを受け、ベースを踏むと思わず何事かを叫んだ。
「1試合も負けられないんで、全力で勝つしかない。あまっている力を振り絞って投げました」。8回3安打無失点で守護神・岩瀬につないだ。落とせば逆転優勝が絶望的となる1戦で完ぺきな投球をした。
投手にとって不利と言われる狭い広島市民球場を支配した。初回、いきなり先頭東出に中前打を許した。それでも続くアレックスを遊ゴロ、栗原を二ゴロ、新井を三ゴロ。球威のある直球ではなく、低めに沈むスライダーで勝負した。
「広いとはいえない球場なので低め、低めを意識して投げました。まっすぐよりスライダーの方が多いくらいでしたね」。
ここまでオレ竜投手陣に対して打率3割3分3厘、6本塁打、17打点と天敵になっていた前田に対しても3打席すべてスライダーで勝負して一ゴロ、遊ゴロ、中飛に仕留めた。この日の24個のアウトのうち、15が内野ゴロ。それほどキレ、制球力とも抜群だった。
ローテーション通りなら小笠原の先発予定だったが、広島に対して3戦3敗の相性と、9月3勝を挙げていた好調がを考慮されたのか、好調山井に大事な1戦が託された。その期待にこたえて3連勝。新人だった02年の自己最多6勝に並んだ。
「巨人がどうこうよりもあと4つ。必死に戦って勝つだけです!」。
新人の頃は荒れ球ながら勢いで抑えた。この日は負ければ逆転Vが絶望となる状況でも冷静に投げた。昨年は右肩痛で1軍登板はゼロ。苦しい時期を乗り越えてチームが勝負どころにさしかかっているところで8月から6つの白星を積み重ねた。5年前より何倍も重いはずだ。【鈴木忠平】
[2007年10月1日9時35分 紙面から]
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