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堂上剛プロ1号!史上6組目父子本塁打!

- 中日堂上剛は2回に勝ち越しのプロ1号を放つ(撮影・中島郁夫)
<ヤクルト1-2中日>◇29日◇神宮
中日堂上剛裕外野手(22)が、プロ初本塁打を放った。1-1の2回、ヤクルト館山からバックスクリーン左に豪快なアーチをかけた。6回表終了後に降雨コールド勝ちが決まり、父照さんとの史上6組目の親子本塁打が決勝点となった。チームは攻守の大黒柱の福留を欠いて厳しい戦いを強いられているが、27日にプロ初安打、初打点、初得点をマークしたオレ竜のイチ押し君が、新しい風を吹き込んだ。
初めてのアーチで、勝利を呼んだ。堂上剛は同点の2回、館山の2球目をフルスイングした。体重を乗せるように高めの116キロスライダーをたたく。強くはじき出された打球はバックスクリーン左に飛び込んだ。ベンチ前では立浪らに祝福された。「ヒットを打とうと思っていた。抜けた球だったのでその分飛んだ」と話した。6回表降雨コールドとなり、4年目のプロ初本塁打が決勝弾になった。
「ゲームが終わってから、すごいうれしかった。考えてもなかったから」。
記念の1発は、史上6組目の「親子本塁打」となった。元中日の父照さん(現昇竜館館長)は投手ながら4本塁打を記録。堂上剛は「ホームランの映像とか見たことないですが、親父は4本も打ってますから」と打者としても一目置いている。27日ヤクルト戦ではプロ初安打の二塁打、プロ初打点の三塁打を記録。その日の夜、すぐに電話で父親に報告した。「2分ぐらいしか話してませんけどね。普通に『おめでとう』とかそういう感じですよ」。照れ隠しに笑ったが、さらにうれしい報告が増えた。
弟のルーキー直倫は昨秋高校生ドラフト1巡目だが、兄の剛裕は03年の6巡目。ファームの4番は常に弟がすわる。兄は2軍戦で打率4割5厘を記録しているが、1軍では結果が出ていなかった。だが、手をこまねいていたわけではない。1軍登録された24日阪神戦の朝。ナゴヤ球場の屋内練習場でマシン打撃を行った。試合開始は午後6時。その8時間前にすでに汗だくだった。「6打席も7打席もアウトだったから気持ちを変えようと思った。ファームと同じように余裕を持って打てるようになった」。高校通算55本塁打の弟・直倫が父との記念弾を打つ前に、兄の威厳を見せた。
落合監督はスタメン抜てきにこたえた堂上剛について「チャンスは転がっているんだ。それをどうつかむかだ」と話した。福留が離脱し、この日は森野が大事をとって先発を外れた。その穴に飛び込んだ堂上剛の爆発に「若手の起用? そういう時期かもな」と継続起用もにおわせた。
兄弟には夢がある。将来、父も活躍した中日でそろってクリーンアップを打つことだ。19日のフレッシュ球宴では弟が全ウエスタンの4番、兄が5番を打った。この日「役に立てた」と喜んだ兄の1発が、堂上家の夢実現の第1歩になる。【益田一弘】
[2007年7月30日9時35分 紙面から]
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