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中田フォークさえた自己最多タイ8勝

- 中日先発の中田(撮影・中島郁夫)
中日中田が最大のピンチで選んだのはフォークボールだった。2-1の4回2死満塁。打席にはヤクルトの代打の切り札真中。カウントは2-3。ボール球も投げられない場面で投じたフォークはひざ元にストンと落ちた。真中のバットが空を切った瞬間、右手を強く握って声を上げた。マウンドでポーカーフェースを貫く男が、珍しく感情を表に出した。
5回を投げ、3安打1失点で1年目に並ぶ自己最多タイの8勝目。この日も4回まで毎回の5四球を与えるなど制球面では課題を残した。だが、中田にとっては勝ったということが何よりの良薬だった。「今日はいっぱいいっぱいでした。(4回の)満塁の場面が一番苦しかったです」。6月10日から遠ざかっていた白星の味をかみしめた。
140キロ後半の直球とスライダーの切れは一級品。さらに今季はフォークボールにも磨きをかけてきた。この日一番の勝負どころでその「新兵器」が威力を発揮した。先発ローテーションの柱として期待されながらも毎年、故障離脱を繰り返してきた右腕がフルシーズンローテーションを守り通した時、チームは初の連覇にグッと近づく。【伊藤馨一】
[2007年7月30日9時34分 紙面から]
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