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オレ竜21安打16得点うっぷん晴らし

- 中日福留(左)は1回表、先制3ランを放ち生還する
<ヤクルト7-16中日>◇21日◇神宮
落合中日が猛打爆発でヤクルトに圧勝した。7-6とされた7回、四球をはさんで7連打など9安打を集めて一挙に8点を奪い、試合を決めた。先発野手全員安打など終わってみれば21安打、16得点で今季初の完封負けを喫した前日20日のうっぷんを晴らした。両軍合わせて34安打、7本塁打が飛び出した乱打戦を力ずくで制したオレ竜が、その強さを存分に見せつけた。
今季最大の猛打ショーの主役は間違いなくこの男だ。開始から5分も経っていない1回無死一、二塁。福留が打席に入った。カウント2-3からヤクルト藤井の変化球をとらえた。「昨日嫌な負け方していたし絶対打ちたかった」。打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンに飛び込んだ。1、2番コンビがつくったチャンスに3号先制3ラン。これで前日完封負けした打線が目を覚ました。
これだけでは終わらなかった。第2打席で二塁打、第4打席で中前打を華って迎えた7回。井端、荒木の連続タイムリーで3点差としてなお1死一、二塁のチャンスで入った第5打席で右前タイムリー。この1打で10-6として試合を決定づけた。自身2度目のサイクル安打に王手をかけていたが、初球の変化球を力むことなく広く空いた右中間を狙って打ち返した。
「うん、(三塁打でサイクル安打となることは)知っていたけど1つ、1つ、積み重ねていかないといけないから。チームが勝ててよかった」。
これで一気にチームが乗った。続くウッズが四球選ぶと、森野、中村紀、李が3連打。さらに清水将の犠飛、新井にもタイムリーが飛び出してこの回一挙9安打8得点。記録よりチームバッティングに徹した福留が連打を誘発した。
最終第6打席は8回1死走者なし。遠慮なく記録を狙える場面ではフルスイングした。だが、館山の変化球をたたいた打球は左中間最前列へ飛び込んだ。「さすがにフェンスに当たれ! と思った」とサイクルを飛び越えてしまう4号ソロに思わず苦笑いを浮かべたが、自身4度目となる1試合5安打。自らの1発で始まった試合を自らの1発で締めくくった。
悔しさが爆発の原動力だった。1回の守備では風にあおられた飯原の打球が右前にポトリと落ち、中堅李の失策も重なって生還を許した。前日20日には今季初失策も記録した上、無安打で朝倉を見殺しにした。「今度、健太(朝倉)にお返しするよ」。そう言い残した主砲は、まず風の舞う神宮球場と、ヤクルトにきっちりと“お返し”した。
負けていれば、首位陥落というゲームで前夜、今季初の完封負けを喫した打線が爆発。就任後は04年6月23日の日本ハム戦(札幌)に次ぐ21安打の猛攻に落合監督は「昨日(20日)のうっぷんを晴らしたな」と満足そうな話した。いよいよエンジンをかけてきた昨季MVPとともに自慢の打線が本領を発揮し始めた。【鈴木忠平】
[2007年4月22日9時50分 紙面から]
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