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ノリまた打った!竜連勝だ単独首位だ

- 中日中村紀は5回、右翼フェンス直撃の二塁打を放つ
<中日6-0ヤクルト>◇31日◇ナゴヤドーム
またノリが打った! また勝った! 中日が新戦力中村紀洋内野手(33=オリックス)の2試合連続マルチ安打など9安打6得点でヤクルトを粉砕。2年ぶりの開幕2連勝で、早くも単独首位に立った。4回に2点を先制すると5回、7回に中村紀がいずれも安打でチャンスを作り、2点ずつを追加。07年度版新打線が打ちまくり、球団史上初の連覇、そして53年ぶりの日本一に向け、これ以上ないスタートダッシュを決めた。
「暴れん坊将軍のテーマ」に乗って中村紀が登場すると青く染まった右翼スタンドのボルテージが急上昇した。「ウオオオーッ!」。だれよりも大きな歓声で打席に迎えられた。わずか1試合でファンのハートをつかんだ背番号「99」がまた打線を乗せた。
2-0で迎えた5回、先頭打者としてヤクルト先発グライシンガーの内角直球を右方向へ運んだ。打球はぐんぐん伸びた。ジャンプした右翼・ガイエルのグラブをかすめてフェンス直撃。劇的な逆転勝利を呼んだ前夜の同点二塁打を再現したようなツーベース。開幕からの2戦連続安打だった。
7回にも先頭打者として右前打で出塁した。「いっぱい、いっぱいです。でも1日1本を目標にして2本出ていますね」。5回に2点、7回に2点。追加点はすべて回の先頭・ノリのバットが起点となり、森野が続いて生まれたもの。福留、ウッズが封じられても5番李、6番中村紀、7番森野が控える。“ダブルクリーンアップ”とも呼ぶべき新打線の破壊力だった。
2年ぶり開幕連勝を飾った落合監督は余裕の表情だった。「4点より5点、5点より6点ある方がいいだろう」。3回まで1人の走者も出せずに迎えた4回無死二塁で、2番荒木に強攻策を指示(結果は中前適時打)した。「あのケースは1つアウトをやるより、相手に多少考えてもらった方がいいと思った」。昨年までならほぼ確実に送りバントの場面だが、今季は強攻もあり得る。一発のある中村紀が6番に控えることで、攻撃の幅は確実に広がっていた。
中村紀は「泣きそうになった」という開幕戦から一夜明けたこの日、球場に到着すると「(走りすぎて)足がパンパンだよ」。言葉とは裏腹に顔は笑っていた。前夜には近鉄時代からの親友ローズ(オリックス)から電話で「ナイスバッティング!」と祝福された。緊張、興奮、感動…。様々な感情が押し寄せた忘れられない1日がこれまで厳しかった表情を和らげた。
これで中村紀は2戦で7打数4安打、打率5割7分1厘。豪快なフルスイングだけでなく、繊細な技術も見せつけている。4安打の方向は中、右、右、右。外角に広くなったと感じるストライクゾーンにも対応。工夫と配慮のバッティングで、新オレ竜打線になくてはならない男になった。【鈴木忠平】
[2007年4月1日9時52分 紙面から]
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