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貧困脱出へノリ猛アピール2発

- 中村紀は落合監督(右下)が見守る中、本塁打を放つ(撮影・清水貴仁)
中日の中村紀洋内野手(33)が26日、入団後初の実戦形式で2本の本塁打を放った。育成契約から一夜明け、読谷球場で行われたシート打撃で4打数3安打。年俸400万円からの脱却へ猛烈アピールを開始した。
格が違う。落合監督が見守る前での中前打に続く第2打席だった。新外国人グラセスキのフォークをバックスクリーン右に運んだ。長身左腕を「球場外の建物まで飛んでいくと思った」とあきれさせた豪快弾。三振を挟んだ第4打席では2年目右腕・斉藤のフォークを左翼席へ。「風が強くて意外に飛んだなと思う。いい形でバットが振れてきている。変化球にも対応できつつあるなと思う」。全速力でベースを回る中村の全身に喜びがあふれた。
入団が決まった前夜、家族に電話した。かつて5億円を稼いだ男が年俸400万円になったが「娘も家内も喜んでいた」と笑顔を見せた。それでも昨年の年俸2億円にかかる税金の支払いや、単身赴任となる名古屋での生活など、金銭面での不安は尽きない。1日も早く支配下登録を勝ち取り、1軍での最低年俸となる1500万円の資格が欲しいというのが本音だろう。
落合監督は「育成と支配下選手枠で75人いるけど、今の技量で75番目でないことは確か」と評した。この状態をキープすれば、早期の選手登録は確実。3月2日から神戸でサーパスとの教育リーグ3連戦。辻2軍監督は「アピールしたいだろうし試合で使う」と起用を明言した。中村紀は「どこでもやる。育成は頑張らないと」と気合を入れた。【益田一弘】
[2007年2月27日9時54分 紙面から]
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