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山本昌、星野ジャパンに異例売り込み

- 五輪日本代表の星野監督(右)と山本昌が握手を交わす
中日山本昌投手(41)は18日、沖縄・北谷球場を視察に訪れた北京五輪出場を目指す日本代表の星野仙一監督(60)に代表メンバー入りを直訴した。自ら今季15勝をノルマに設定した異例のアピールに、同監督は候補に入っていることを明かした。同級生のヤクルト古田兼任監督も“候補”に挙げられており、実現すれば五輪野球史上最高齢バッテリーが誕生する。
山本昌はいても立ってもいられなかった。これまで調整を続けてきた2軍読谷球場を離れ、この日から北谷球場に合流すると、ちょうど星野監督が視察に訪れていた。「すごい人だな。よし! オレもアピールしてこよう」。報道陣でごった返すブルペンの様子を外からうかがうと早速、中に入ってアタックした。
「今年15勝します! 15勝したら(日本代表に)選んでください」。
あいさつの直後に繰り出した突然の「直訴」に星野監督も大笑い。ただその後報道陣の取材に応じた同監督は「15勝したら選んでくださいと言ってきた。頼もしいことを言うやつだな。候補には入っているよ。120人くらいのな」とまず笑わせた後に真顔でこう言った。「左投手がいないから冗談抜きで可能性のあるピッチャーだよ」。41歳のベテラン左腕を“リストアップ”した。
「え? 本当に? 監督は左がいないって言ったの? さすがに15勝すれば選んでくれるよね。古田とバッテリー組んでみたいなあ…」。山本昌は報道陣から星野監督の評価を伝え聞くとうれしそうに笑った。14日にはヤクルトを視察した星野監督が「キャッチャー古田、これが1番の候補ですよ」と山本昌と同じ65年生まれの古田の名前を挙げた。もし2人の代表入りが実現すれば合わせて86歳のバッテリーが誕生。もちろん五輪野球史上最高齢だ。
プロ23年間で15勝以上したのは3度。だが昨年は11勝を挙げ、史上最年長のノーヒットノーランを達成するなど力は落ちていない。「そういうの(代表入り)を発奮材料にすればいいじゃない」。今季はあと9勝と迫った通算200勝がかかっている大事なシーズン。だが、1度も国際大会を経験していない山本昌は1月の自主トレ中にも星野ジャパン入りを“志願”。憧れのユニホームにソデを通すことも発奮材料にする。
星野監督の下ではプロ4年目から11年間プレー。球界を代表する左腕に育ててくれた恩師の下で日の丸をつけることができれば現役生活に華やかな1ページが加わる。「よーし! 今年のターゲットは(韓国の主砲)李承■(「火」へんに「華」)(巨人)だ。そうすればワンポイントでも使ってくれるでしょう!」。今年8月11日で42歳、北京五輪イヤーの08年には43歳となる山本昌の思いは本気だ。【鈴木忠平】
[2007年2月19日9時50分 紙面から]
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