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川上がメジャー挑戦の意思明かす

- 名古屋市内でトークショーに出演、メジャー挑戦について触れた中日川上
中日川上憲伸投手(31)が17日、メジャー挑戦の意思を初めて明らかにした。名古屋市内で出演したトークショーで「ボクも行きたくないといったらうそになる」と話した。早ければFA権を取得する08年オフにも移籍の可能性が出てきた。また守護神・岩瀬仁紀投手(32)も、V旅行先の米ラスベガスで来オフ取得見込みのFA権行使について言及。順調なら来オフにもFA権を取得する福留孝介外野手(29)もメジャーに興味を持っており、中日は主力流出の危機を迎える。
川上が、メジャー挑戦の意思を初めて口にした。V旅行期間中に親戚の結婚式に出席するため国内残留しており、この日ファン約700人を前にしたトークショーに出席。松坂、井川らのメジャー移籍の感想を求められた際に、はっきりと言い切った。
「ボクも行きたくないといったらうそになる。野球をする限り、上を目指してもいい。将来的には考えてもいいんじゃないかなと思っています」。
衝撃発言に、会場がどよめいた。川上は97年にドラフト1位で入団して以来、中日ひと筋の姿勢を貫き、誤解を招く発言は極力避けてきた。だが、この日は「Uターン志望」まで披露し、メジャー志向の強さを示した。
「僕は中日ドラゴンズが好きなので、メジャーに行くとしてもあくまで挑戦したいということです。メジャーに行って、そこで経験して、最後は名古屋に帰ってくるつもりです」。大きな拍手を送られると「まだ決まってないですよ」とあわててつけ足した。
川上のメジャー挑戦が具体化するのは、FA権を取得した後になる見込みで、最短でも08年オフとなる。来オフにポスティングシステム(入札制度)で移籍する選択肢もあるが「それはないです。球団の方針として(入札制度の利用は)ないですから、僕の気持ちがどうこうではない」と否定した。
球団側はこれまで、FA選手に関しては本人の意思を尊重するスタンスを貫いている。落合監督は自身も93年にFA権を行使して中日から巨人に移籍した経緯もあり「FA権は選手の権利。こちらからどうこう言うことじゃない」と公言。西川球団社長も「FAは選手が決めればいいこと」と話してきた。だが、大黒柱の川上が08年オフにメジャー移籍するとなれば、チームにとって一大事だ。
川上は今季、最多勝(17勝)と最多奪三振の「2冠」に輝き、2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝に貢献した。メジャー関係者からはコントロール、球威、持ち球のカットボールを高く評価されている。優雅な優勝旅行を楽しんでいる中日に、まだ先の話とはいえエースの流出話が持ち上がった。【益田一弘】
◆川上憲伸(かわかみ・けんしん)1975年(昭50)6月22日、徳島県生まれ。徳島商3年夏にエースとして甲子園ベスト8。明大でもエースとして大学通算28勝15敗。97年ドラフト1位で中日に入団。1年目の98年に14勝を挙げて新人王を獲得。02年8月1日巨人戦ではノーヒットノーランを達成した。04年は17勝を挙げてMVP、沢村賞、最多勝など獲得。今季も17勝で最多勝と奪三振王に輝いた。179センチ、90キロ。右投げ右打ち。
[2006年12月18日9時52分 紙面から]
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