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福留、リーグ最多タイ二塁打でV打
<中日7-1阪神>◇30日◇甲子園
福留のバットにはじかれた打球は鋭く左翼線に跳ねた。5回、1-1に追いつきなお2死一、二塁。阪神福原の初球141キロ直球を捕らえた。二塁から荒木が生還。勝負を決めたのはやはりこの男だった。
「初回のチャンスに打ってればスムーズに行っていた。だから、あの打席は何とかしようと思ったよ」。初回1死三塁で一ゴロ。チャンスを逃し、逆に先制された。3回にはバットを振らずに追い込まれ、空振り三振。反省して迎えた5回の第3打席。初球を狙って仕留めた。21試合連続安打で首位打者を独走だ。
2ゲーム差で迎える試合前の敵地・甲子園は異様な雰囲気に包まれていた。だが福留は笑顔で「負けたんだから仕方ないじゃん。命をとられるわけじゃない。きょうやり返せばいい。心配すんな!」。超プラス思考でグラウンドに飛び出して言葉通りにやり返した。
この日の二塁打は今季45本目。50年の大洋大沢、78年の大洋松原のセ・リーグ記録に並んだ。「まだ通過点だよ。(二塁打は)オレらしくていいんじゃない」。記録より優勝争いの雰囲気がたまらない。「きょうも楽しかった」。重圧をエネルギーに変えてしまう男はそう言うと軽やかに帰りのバスに乗り込んだ。【鈴木忠平】
[2006年10月1日9時55分 紙面から]
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