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41歳山本昌が虎止め10勝目、M7

10勝目を挙げた山本昌は試合後、ファンの声援に応える(撮影・加藤哉)
10勝目を挙げた山本昌は試合後、ファンの声援に応える(撮影・加藤哉)

<中日7-1阪神>◇30日◇甲子園

 試合終了の瞬間、大仕事をやり遂げた山本昌から会心の笑顔がこぼれた。8回を投げ5安打1失点で10勝目。立ち上がりの1回にいきなり1点を失ったものの、その後は130キロ台の直球にカーブ、スライダー、スクリューボールを交えて阪神打線を翻ろう。淡々と7つの0を並べた。41歳1カ月の史上最年長ノーヒッターとなった16日の対戦に続いて、またも阪神の前に立ちはだかった。

 危機感を抱いてのマウンドだった。「今日、負けたら大変なことになると思っていました。めいっぱい投げました。ふだんよりも飛ばしていきました」。負ければ阪神との差は1。プロ23年目の嗅覚は危険なにおいを感じ取っていた。それでも両サイドを丁寧につく技術は変わらなかった。阪神戦4連勝、現役最多の阪神戦42勝目をもたらしたのは、ディス・イズ・山本昌という投球だった。

 この10勝目で阪神若林、ロッテ村田、巨人工藤に続く史上4人目の40歳台2ケタ勝利投手となった。さらに200勝まで残りは10。大目標へカウントダウンに入ったが、今は眼中にはない。「今は自分のことはいい。まず優勝すること。ボクだけじゃなく、チームにとっても大きい勝ちだったと思う。明日(10月1日)も精一杯応援します」。数々の記録についての問いに山本昌はサラリと言った。

 「(12勝を挙げた)一昨年のマサ(山本昌)だったな。こういう時には経験がモノをいうんだよ。3度も優勝を経験しているんだからな」。落合監督は、チームの危機を救った山本昌に最敬礼だ。そしてこう続けた「ここからは誰がというよりも、総力戦だ。残り12試合で7つを取ればいいんだよ」。41歳の奮闘で阪神を止め、マジックは7になった。歓喜のゴールへ、一気に走る準備は整った。【伊藤馨一】

[2006年10月1日9時52分 紙面から]

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