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ウッズ大暴れ、竜執念逆転劇でM9

- 3安打6打点のウッズ(左)は勝利投手となった石井と抱き合う
<中日9-8横浜>◇28日◇ナゴヤドーム
オレ竜が、執念の逆転勝ちでマジックを9とした。6回、横浜の集中打を浴びて一挙7点を奪われて逆転を許したが、8回、1死満塁から福留の押し出し四球で1点差。ここで主砲・ウッズがクルーンから中前に逆転2点タイムリー。この日40、41号を放ち、ホームラン王争いでもトップに立ったウッズの3安打6打点の活躍でマジックは1ケタに突入。29日からの敵地・甲子園での2位阪神との直接対決3連戦に弾みをつけた。
ウッズが放ったライナーは横浜石井琢のグラブをかすめてセンターへ。抜けた-。その瞬間ナゴヤドームが揺れた。ベンチも、3万5000人の観衆も一斉に立ち上がった。2点を追う8回、1点差としてなお1死満塁。土壇場で守護神クルーンの初球フォークを逆転の2点タイムリー。まさに優勝への執念だった。
「とても大切な試合だった。勝ててうれしいよ」。ヒーローインタビューでウッズは興奮していた。初回に2年ぶり大台に乗せる40号2ラン。3回には巨人李を抜いてホームラン王争い単独トップに立つ41号2ラン。リーグトップの打点も125と自己最多を更新した。2冠王は最後に「アリガトウゴザイマシタ~!」と絶叫してファンを沸かせた。今季の横浜戦では今季11発、28打点。古巣に強烈な恩返しだ。
「あきらめないよ。負けられないと思ってずっと戦ってきたんだ」。試合後、落合監督はしみじみと選手をたたえた。1度は悪夢を見た。6-1とリードした6回無死一、二塁。荒木が一、二塁間のゴロを二塁へ悪送球。これをきっかけに鈴木が打たれ、小林が同点に。最後はデニー友利が村田に逆転適時打を浴びて6-8とされた。5点差をひっくり返されたのは今季2度目。1イニング7失点も今季ワーストタイ。阪神戦を前にショッキングな敗戦となるところだった。
だが8回、谷繁が粘って四球を選んだところからドラマは始まった。1死から荒木のボテボテのゴロがラッキーな内野安打に。井端がつないだ。満塁。首位打者福留が貫禄の押し出し四球を選んで1点差。そして最後はウッズが決めた。
ここ15戦で9発。ウッズ好調の秘訣は1本のバットにある。フィーリングを大事にする助っ人はすぐにバットを代える“浮気性”だ。だが8月、福留のマスコットバットを使わせてもらったところ手になじんだ。頼み込んで980グラムの特注品を入手。9月上旬には在庫がなくなったため追加注文した。すっかり“一途”になったウッズは迷わず打席に立っている。
29日からは3ゲーム差に迫る2位阪神と甲子園で直接対決だ。「むこうとこっちの考え方は違う。うちの考え方はトータルで残り9つをどうやって取るか。無理はしない」。指揮官は上に立つ側の優位を強調した。そして最後に「でもおもしろい3連戦になるんじゃないか」とにやり。今季最大のヤマ場へムードは最高潮だ。【鈴木忠平】
[2006年9月29日9時50分 紙面から]
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