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山本昌、40歳10カ月で10K&完封劇

- 完封勝利を挙げファンに手を振る山本昌(撮影・清水貴仁)
<中日4-0ソフトバンク>◇16日◇ナゴヤドーム
オジさんという言葉はあてはまらない。9回になっても山本昌の球威は衰えない。最後は代打田上を併殺に仕留めて04年以来2年ぶりとなる完封劇が完結。40歳10カ月、球団史上初の不惑完封に自身5年ぶりの2ケタ奪三振のオマケもついた。「完封は全然考えてなかった。まだ投げられるんだなとこっちがびっくりした」。約2カ月、7試合ぶりとなる3勝目。通算183勝目をかみしめた。
交流戦最後の登板で、今季最高の投球を見せた。初回2死から柴原にカウント0-3としたが3球連続直球勝負で空振り三振。先手の投球で3回までパーフェクト。カーブ、スクリューを駆使して10奪三振。リードは4点で十分だった。パ・リーグ相手にここまで5試合で0勝3敗。防御率3・82とまずまずの内容も、打線の援護は1試合平均1点未満…。勝利の女神にそっぽを向かれていた。それでも「内容は悪くないから、いつか勝てると思っていた」と前向きだった。
40歳を超えても、衰えはない。山本昌はその理由をこう語る。「酷使してないことだと思う。今は投げ込まなくても調整できる。その中で先頭になってきたと思っている」。オフの初動負荷トレーニングに象徴されるように、肩、ひじに負荷をかけない調整法を研究し力でなく技で投げる術を磨いてきた。「新時代」の先駆者としての自負。40代投手としては村田兆治氏(日刊スポーツ評論家)以来、16年ぶり2人目の完封、2ケタ奪三振は山本昌にふさわしい勲章だ。
記録ずくめの快投の裏で実は、もう1つ大記録を逃していた。9回に三振を奪えば、40代投手としては史上初の毎回奪三振だった。「ええ! うそ? 早く言ってくださいよ~」。幻の記録に、少しだけ未練を見せて笑い飛ばした。それでも、快投は色あせない。苦手の交流戦で快投した山本昌を待っているのは大好きな夏。また何度もチャンスはやってきそうだ。【鈴木忠平】
[2006年6月17日18時36分 紙面から]
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