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立浪劇的サヨナラ満塁弾!単独首位だ

- サヨナラ満塁本塁打を放った立浪は笑顔で生還する(撮影・清水貴仁)
<中日5-1巨人>◇7日◇ナゴヤドーム
中日が立浪和義内野手(36)のサヨナラ満塁本塁打で巨人との首位攻防第1ラウンドを制した。9回、1死満塁で巨人上原から放った今季1号は自身、4年ぶり2本目のサヨナラ満塁本塁打。立浪の打撃の神様・川上哲治氏(86=日刊スポーツ評論家)に並ぶ通算2351本目の安打で、オレ竜が昨年5月20日以来の単独首位に立った。
きれいな放物線が右翼へ伸びた。一瞬、打球を見やった立浪は両手を広げて走り出した。1-1の9回1死満塁。巨人上原の138キロ直球を完ぺきにとらえた。「今年1番の打撃だった。1発で仕留められてよかった」。今季1号となるサヨナラ満塁弾は通算2351安打目。あの打撃の神様・川上哲治氏(巨人)に並ぶ歴代10位タイのメモリアル弾。クールな男はホーム直前でVサインを作ると、チームメートの手荒い祝福に身をゆだねた。
イチかバチかの勝負に出て、そして勝った。「あの場面はインコースの真っすぐだけ。フォークがきたら空振りしてもいいと思っていた」と振り返る。1球目。内角低めの137キロ直球を見逃した。そして2球目…。わずかに甘くなった直球を仕留めた。完ぺきな投球を続ける上原を相手に土壇場で開き直り、打てるコースだけに神経を研ぎ澄ませていた。
プロ19年目の今季、ミスター・ドラゴンズはもがいてきた。オフに落合監督がレギュラー白紙を宣言すると、自らも「レギュラーで出られなくなったら辞める時」と選手生命をかけた。キャンプから競争。オープン戦期間中には、右肩に昨季は1度しか使わなかった関節機能改善剤を注射。ライバル森野の故障もあり定位置を確保すると、開幕前日の3月30日には1人でロッカー室にこもった。“バット選びの儀式”は延々と2時間も以上続いた。
4連勝中だった首位巨人を撃破。引き分けを挟んでの4連勝で、昨年5月20日以来の単独首位に立った。「(8回の)タツ(立浪)のミス(失策)を憲伸が帳消しにして、それを意気に感じてタツが打った。目に見えないつながりがあるんだ。今日は、ただベンチで野球というものを堪能させてもらったよ」。試合後、落合監督は興奮気味に話した。
巨人戦で川上氏の記録に並んだ立浪は言った。「光栄です。でも現役の姿を見てないのでわからない…」。本人の中では伝説の中の存在だった。だが次なる目標はリアルに感じることができる。歴代9位は通算2371安打の落合博満。「これからも1本、1本積み重ねていきたい」。目標は3000本。現役最多安打の天才はまだ昇り続ける。【鈴木忠平】
▼立浪の満塁サヨナラ本塁打は、02年5月21日ヤクルト戦で五十嵐亮から記録したのに次いで2本目。満塁サヨナラ本塁打を2本打ったのは、青田昇が阪急時代の47年6月7日巨人戦と大洋時代の54年4月27日巨人戦、広野功が中日時代の66年8月2日巨人戦と巨人時代の71年5月20日ヤクルト戦で記録したのに次いで史上3人目の快挙だ。また、立浪の1発はセ・リーグ通算900本目の満塁本塁打となった。
▼立浪は通算2351安打となり、通算安打が川上(巨人)に並び歴代10位タイに進出。サヨナラ安打は通算11本目。現役では清原(オリックス)の18本に次ぎ中村(オリックス)と並んで多く、歴代では13位タイ。ちなみに、川上もサヨナラ安打は11本で、立浪はこちらも川上に並んだ。
[2006年4月8日9時52分 紙面から]
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