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新3番井端つないで返す「2・5番」理想

- 新3番に座る井端は順調な調整ぶりをみせる(撮影・清水貴仁)
中日井端弘和内野手(30)が29日、「3番」に自信を見せた。落合監督の構想で、昨年の2番から3番で開幕を迎えることが濃厚。この日はナゴヤドームでの全体練習前に30分の早出特打を行った。チームはオープン戦19試合で1試合平均2・89点と得点力不足を露呈した。それだけに、昨年12球団NO・1の得点圏打率4割8厘をマークした「3番井端」の成否が今年のV奪回を目指すオレ竜の戦いのカギを握っている。
井端の心に動揺はなかった。3番打者として迎える06年開幕。淡々と話した言葉に自信がにじんだ。「これまでと変わりませんよ。(3番ということで)どうしても、大きいの(長打)を求められるかもしれません。でもボクはボクのスタイルでやりますよ」。つなぐ2番から走者を返す3番に仕事が変わっても、打撃スタイルは変えない。井端流の3番像を築き上げるという宣言でもあった。
頭に思い描いている3番像は2番と3番の両方を兼ね備える「2・5番」だ。「ランナーがいなければ自分が出ればいいし、いる場合には自分が返せばいい。それがボクのやる仕事だと思っています」と井端は話す。チーム最多の181安打をマークした日本球界屈指の右打ちの技術に裏打ちされた実績と、12球団NO・1の得点圏打率4割8厘をマークした勝負強さを誇る井端ならではの目標だ。
求められているものは明らかだ。チームはオープン戦19試合で55得点に終わった。1試合平均では2・89点と得点力不足は解消されていない。昨年は2番で63打点をマークしたが、今年は昨年以上の打点が最低ノルマとなる。だが、井端は「チャンスが増えれば、当然、打点は増えると思います。ただ、何打点とかそういうことはあまり考えていません」と冷静に話した。
準備にぬかりはない。この日の全体練習前には30分の早出特打。右方向への丁寧な打撃に思い切って引っ張るパワフルな打撃を交えて最終調整した。「疲れも抜けてきて順調です。あとは開幕を待つだけです」。井端はこう話して名古屋市内の飲食店で行われた決起集会に向かった。「恐怖の2番」から「最強の2・5番」へ。井端の変身がV奪回を目指す落合中日の06年のカギを握っている。【伊藤馨一】
[2006年3月30日9時56分 紙面から]
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